介護職に対しては残業や夜勤が多いなどネガティブなイメージが持たれがちだが、デイサービス（通所介護）のように比較的残業や夜勤が少ない職場も存在する。
通所介護は子育て中の女性にとっては働きやすい環境と言える。だが、残業の有無や休日の日数については施設によって異なるので、施設選びには注意が必要だ。

まずデイサービスは、比較的介護度の低い高齢者が施設に通い介護サービスを受けるタイプの施設だ。そこでの職員の役割は食事・入浴の介助、利用者の送迎、リハビリやレクリエーションが中心となる。利用者が滞在するのは午後4時～5時ぐらいまでなので、基本的に夜勤はなく、残業も少なめだ。
しかし、レクリエーションが多い介護施設では利用者を送迎した後で、レクの企画・準備を行うことがあるので注意が必要だ。更に年末年始を除き休みなく運営する施設もあれば、日曜祝日が休みの施設もあるので、休みをしっかり確保したい人は施設の休日・休暇を確認する必要がある。

また、施設の経営状態にも注意が必要と言える。民間企業が介護業界に参入した影響でデイサービス間の競争が激化しており、競争力のない小規模なデイサービス事業所は経営を悪化させ撤退を余儀なくされている。経営が悪化すれば、残業代が出ない、退職者が出ても代わりの職員が補充されない、などの事態が起こり労働環境は悪化するだろう。
小規模な介護施設の場合、アットホームな雰囲気で働ける、利用者一人一人に向き合えるなどのメリットもあるが、経営が不安定になりやすい傾向もあるので、ある程度職員の多い施設を選ぶのが良いだろう。